アスベストとは
アスベストは天然に存在する繊維状鉱物で、石綿(いしわた、せきめん)とも呼ばれます。熱や摩擦等に強く、安価であることから、建設資材や工業製品など、さまざまな用途に使われていました。そのほとんどが建築資材の原料として使われており、学校やビル、集合住宅などの断熱材・防音材・耐火材・保温材として使用されています。
現在でもアスベストを使用した建築物は数多く存在しており、あなたの身近な建物にもアスベストが使われているかもしれません。
アスベストの健康リスク
空気中に浮遊するアスベスト繊維を吸入すると、肺がんや中皮腫などの重篤な疾患が発症するおそれがあり、現在では製造や使用等が禁止されています。
アスベスト繊維は、1本の繊維の太さが髪の毛の1/5000(0.003ミリ)という非常に細い繊維なので、大気中に浮遊しやすく、肉眼では見えません。また、自然界では分解されないので、一度飛散したアスベストは環境中に蓄積していきます。アスベストを吸い込むと気管から気管支、さらに肺の一番奥の肺胞にまで入り込み、排出されずに体内に滞留します。粉じんやアスベストの病気は、それを吸ってから10~40年という長い潜伏期間の後に現れます。
アスベストによる疾患
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中皮腫
肺を取り囲む胸膜、肝臓や胃などの臓器を囲む腹膜、心臓及び大血管の起始部を覆う心膜、精巣鞘膜にできる悪性の腫瘍です。
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肺がん(原発性肺がん)
中皮腫と異なり、喫煙をはじめとして石綿以外の多くの原因でも発生します。
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石綿肺
石綿を大量に吸入することにより、肺が線維化する「じん肺」という病気の一つです。
2006(平成 18)年以前の建築物にはアスベスト調査が必要です
不動産取引時や解体・改修時など建築物を所有するいずれかの段階で必ずアスベスト調査が必要です。補助金制度のある地方公共団体では、補助金が支給されますので国の交付金制度がある間にアスベストを除去しましょう。
所有する建築物にアスベストが認められた場合は、アスベスト対策が必須です。①除去工法、②封じ込め工法、③囲い込み工法の3つ対策がありますが、②封じ込め工法、③囲い込み工法は一時的な対策でいずれ改修工事や解体工事する際にはアズベストの除去が必要となります。
アスベスト除去レベルと
作業内容
アスベスト除去時のアスベストの飛散性、発塵性によって1~3のレベルに区分されます。
各レベルに合わせ対策を行い工事を行います。
もっとも飛散性が高いレベル1では、作業場所の隔離などの徹底した曝露防止対策と
適切な防護衣による作業者の安全対策等が求められ、高難度の作業となります。
レベル1発塵性:著しく高い
建材の種類 | 作業内容 |
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耐火(順耐火、建築物の吹付け剤)建築物の吹付け材など | 吹付け材除去 |
吹付け材(建築材の 種類による 区別なし) | 封じ込め 囲い込み(吊ボルト等を取り付ける作業) |
レベル2発塵性:高い
建材の種類 | 作業内容 |
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耐火被覆材 断熱材 |
通常の除去 き落とし等による除去 |
保温材 石綿含有保温材 |
グローブバック方式 非石綿部で切断搬出 |
レベル3発塵性:高い
建材の種類 | 作業内容 |
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耐火被覆材 断熱材 |
通常の除去 き落とし等による除去 |
保温材 石綿含有保温材 |
グローブバック方式 非石綿部で切断搬出 |
アスベスト除去工事の流れ
アスベストを除去するだけでなく、安全な事後処理を行えることもINFINITY(インフィニティ)株式会社の強みです。
現場ではアスベストを残さないよう細心の注意を払い、施工空間内の清掃、各利用シート等の撤去を行います。その後、中間処理・最終処分場まで 一括して最適なシステムで適切な処理を行っております。
詳しくは以下ページをご確認ください。